未来は今 : The Hudsucker Proxy (1994)

巨大企業の傀儡社長に仕立てられながら、愛と勇気と誠実さをもって孤軍奮闘する青年が辿った奇想天外な運命を描く、ハートフルなファンタジーロマン。デビュー作「ブラッド・シンプル」からカンヌ国際映画祭3部門受賞の「バートン・フィンク」まで、1作ごとに異なるタイプの作品を手掛けてきたジョエル&イーサンのコーエン兄弟が、フランク・キャプラ、ハワード・ホークス、プレストン・スタージェスら、往年のハリウッドの名匠監督たちを彷彿とさせる、スクリューボール・コメディ風の世界に挑戦した1作。

出演:ティム・ロビンス、ジェニファー・ジェイソン・リー、ポール・ニューマン、チャールズ・ダーニング、ジム・トゥルー、ジョン・マホーニーら。

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未来は今 : The Hudsucker Proxy (1994)のあらすじ

ニューヨーク、雪の降りしきる1958年の大晦日の夜。ハッドサッカー産業の44階の外壁にへばりつき、今にも身を投げ出さんとしている男、ノーヴィル・バーンズ(ティム・ロビンス)がいた。

時は遡り、彼が故郷のインディアナ州マンシーからこの街にやって来た日に戻る。大学を卒業したノーヴィルは就職活動に臨むが、仕事の口はない。彼は、手にした新聞に偶然ついたコーヒーカップの丸い染みで囲われた、ハッドサッカー産業の郵便室の求人広告を見つける。一方、重役会議の席上でハッドサッカー社長(チャールズ・ダーニング)はやおら机に乗り、助走をつけて44階(中2階をいれると45階)の窓から飛び下り自殺をした。社長は遺書も残さず相続人もおらず、このままでは彼の保有株87%が、年明け1月1日に市場に開放されることになる。キレ者の重役マスバーガー(ポール・ニューマン)は、デクの坊を社長の座に据えて会社の評価を落とし、株が底値になったところで重役たちで買い占める作戦を立てた。

メールボーイの職を得たノーヴィルは、トップ重役間の緊急極秘通信、通称ブルーレターを運ぶ役目を仰せつかる。重役室を訪れたノーヴィルの天性の間抜けぶりに目をつけたマスバーガーは、彼を傀儡社長に据える。正体不明の新社長出現に、敏腕女性新聞記者のエイミー・アーチャー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は陰謀の臭いを嗅ぎつけ、取材に乗り出す。彼と接触し同郷人だと偽って秘書になった彼女は、「新社長は無能」と記事を書く。株価はマスバーガーの思惑通りに下がり始めるが、エイミーは純朴なノーヴィルの人柄に触れるうちに、良心の呵責を感じるようになる。

ある日、調査の途中で時計台の機械室に迷い込んだ彼女は、時計の運行を管理している黒人モーゼズ(ウィリアム・コブス)に会う。彼はなぜか全てを見通しており、真相を知ったエイミーはノーヴィルに同情し、株主たちを招いたパーティーの夜、初めて口づけを交わす。株価の急落に責任を感じていたノーヴィルはエイミーに勇気づけられ、かねてより思案していた“輪っか”の商品化を重役会に提案する。“フラフープ”と名付けられたこの商品は始めは売れなかったが、やがて全世界に波及する大ブームとなった。ノーヴィルは一躍、時代の寵児に祭り上げられ、エイミーの心配をよそにモデルと浮名を流して遊びほうける。

一方、筋書きを覆されたマスバーガーは、ノーヴィルのアイディアが盗用だというスキャンダルを流して彼を失墜させる計略を立て、しかも彼にエイミーが新聞記者だということを教えた。世間から見捨てられた上に彼女にも裏切られたと思い込んだ彼は死を選び、44階の窓の外に出る。ところが、落下した彼は空中で宙釣りになり、大時計の針は午前零時24秒で止まったまま。この世の時の進行を司っていたモーゼズが、時間を止めたのだ。さらにノーヴィルの前に天使の姿をしたハッドサッカーが現れ、ノーヴィルがマスバーガーに渡しそこねたブルーレターを読めという。そこには、持ち株の全てを時期社長に譲る旨が書いてあり、未来の社長のために第二のチャンスを与えるとあった。時が再び戻ったがノーヴィルは無事で、彼はエイミーの元に急いで彼女を抱きしめた。マスバーガーは失脚し、ノーヴィルは温情豊かな社長として活躍し、新たなアイディアに挑戦した。

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